新潟のイベントの中でも、
「白根大凧合戦(しろねおおたこがっせん)」は、
合戦というだけあって、もっとも活気のあるお祭りです。
幅5m×高さ7mの巨大な凧をあげる瞬間から、
各組が相手の凧を綱を切って勝ち負けを競うところを
間近で見られるのが「白根大凧合戦」の醍醐味です!
しかも今年は例年より特別な年になりそうなので、
その辺りも含めてこのお祭りをご案内いたします。
では早速、「白根大凧合戦・2015日程」と、
知っておくと、白根大凧合戦がより一層楽しめる「その他情報」について
お届けしていきたいと思います!
それでは今年(2015年)の日程、からチェックしていきましょう!
2015年白根大凧合戦の開催日時
毎年、旧暦の端午の節句に合わせて、
6月上旬に開催される「白根大凧合戦」ですが、
2015年の日程は、
6月4日(木)〜6月8日(月)の5日間です。
開催時間
6月4日:14時〜18時
6月5日〜6月7日:13時〜18時
6月8日:13時〜17時30分
となります。
期間中のイベントの日時
- 6月3日(水):14時〜18時「子ども大凧合戦大会」
- 6月4日(木):12時30分〜「市中パレード」
- 6月6日(土):20時30分〜21時「花火大会」
- 6月7日(日):10時〜17時「お祭り広場」
です。
ここで大切な注意点があります。
それは、昨年のスケジュールでは
最初の3日間に大凧合戦は開催されていないことです。
初日から開催された凧合戦は、巻凧といって、
大凧よりも小さめ(幅2.2m×高さ2.8m)の六角形の凧を使った合戦です。
大凧合戦が見られるのは最後の2日間だけだったということになる可能性もありますので
事前に事務局までお問い合わせください。
白根大凧合戦実行委員会事務局
電話:025-372-6505
では次に、開催場所の詳細を確認しておきましょう。
白根大凧合戦開催場所
新潟市南区白根・西白根(旧味方地区)の「中ノ口川堤防凧合戦会場」です。
凧合戦会場は、例年通りであれば、
中ノ口川の、白根橋〜凧見橋間となります。
地図を見た時に、目印になるのは、「願信寺」というお寺
(〒950-1262 新潟県新潟市南区西白根1524乙)で、
このお寺が二つの橋の間にあります。
では、会場の交通手段は、何を使ったらスムーズでしょうか?
アクセス方法
最寄り駅
最寄り駅は、東海道新幹線・上越新幹線で、新潟駅下車です。
東京駅〜新潟駅までの所要時間は、2時間です。
新潟駅からバスに乗り、
白根側(東側)へは、白根線で「五の町」下車、徒歩5分。
味方側(西側)へは、味方線で「白根中」で下車、徒歩5分です。
新潟駅から向かうのであれば、
路線バス(直行バス)を利用するのが、一番スムーズです!
車で向かうことも可能ですが、
凧合戦期間中、会場周辺の道路は、交通規制がかかります。
駐車場は、会場から離れた臨時駐車場になります。
そこから、徒歩またはシャトルバスで会場まで向かうことになります。
徒歩の場合、駐車エリアによっては、会場まで30分かかります。
とくに、白根側(東側)の駐車場は混雑します。
味方側(西側)の駐車場か、
白根側(東側)の一番離れた駐車場なら、比較的空いています。
そこからシャトルバスか、徒歩で会場へ向かいましょう。
シャトルバスは、約5分〜10分間隔で駐車エリアに停車するので、
少し離れた駐車エリアでも安心ですよ♪
6月6日(土)20時30分〜21時「花火大会」は、
電車やバスも混雑が予想されますので、
帰りの切符の購入、チャージは忘れずに!
では会場に着いてからはどこで観戦したら良いのでしょうか?
観戦場所について
会場に着くと観覧場所が設けられていますので、
そこで観戦する事になります。
観覧席は有料と無料があります
有料観覧席は、ひとり500円ですが、
凧博物館『しろね大凧と歴史の館』共通入場券となるので、
『しろね大凧と歴史の館』へ行く予定のある場合はお得ですね!
無料観覧席は、白根側、味方側それぞれの両岸にあります。
また、白根橋付近に停泊する観覧船からも観覧可能で、
なんと、乗船無料なのです!
観覧船から、眺める中ノ口川も、風情があっていいですね!
土手の観覧席は、臨場感とスリル満点です。
凧を揚げる人たちが真後ろで駆け抜け、
時には、観覧席に大凧が落下してくることも!
小さなお子様やお年寄りと一緒の場合は、
有料観覧席または無料観覧船からの観戦がおすすめです。
これで、日程の確認と、会場までのアクセス、観覧場所はバッチリですね!
ここまで、2015年の白根大凧合戦について見てきました。
ここからは、知っていれば、白根大凧合戦がより一層楽しめる
その他情報について見ていきましょう。
白根大凧合戦の勝敗の決め方は?
まず、白根大凧合戦は、どのように勝敗が決まるのでしょうか?
合戦はまず、東軍・白根側の凧が、西軍・味方側の堤防めがけて揚がります。
そこに、西軍・味方側の凧が、白根側の凧綱を絡ませて、川に落とします。
ここからが、勝負です。
凧綱は、綱引きの綱になり、中ノ口川の両岸から、
東軍と西軍が綱を引き合います。
綱を引く人の数は、土手の堤防の下まで続く��列ができるほど!
相手の綱を切った方が勝ちなので、綱が切れるまで、綱引きは続きます!
勝敗は、制限時間までに綱が切れなかった場合は、引き分け(0.5勝)です。
綱を引き合う前に切れた場合は、勝負をしたことにはなりません。
これを「ナキワカレ」といいます。
勝ち数が同数の場合は、今度は、通算勝ち綱の「長さ」を競います。
他にも勝ち負けとは別に、合戦期間中の通算勝負数でも競い合います。
従来の凧あげや、綱引きのルールとは、全く違う独特な戦いですね!
では、白根大凧合戦が始まったのは何がキッカケだったのでしょうか?
それは、江戸時代にあった出来事から来ていると言われています。
これがまた意外な始まり方なんです。
白根大凧合戦の意外なはじまりとは?
江戸時代の中期、中ノ口川の堤防の改修工事が完成したことを祝って、
白根地区の人々が、凧をあげました。
ところが、その凧が、向こう岸の味方地区に落下してしまい、
田んぼや畑を荒らしてしまったのです。
それに、怒った味方地区の人々が、
白根地区に凧をたたきつけて仕返しをしたことが
白根大凧合戦のはじまりと言われています。
弓矢で仕返ししない所が粋ですね〜!
白根地区の人々が、わざと凧を落としたとは思えないのですが、
現代にも続くお祭りの起源が「味方地区の人々を怒らせたから」という話は、
何度聞いてもおもしろいなぁと思います。
勝敗のルールや由来を知ると、
ますます、白根大凧合戦が楽しみになりますよね!
ではそんな白根大凧合戦を目一杯楽しむために、
今回のおさらいをしておきましょう!
実は今年の白根大凧合戦は例年より特別な年になるかもしれないのです。
白根大凧合戦2015のおさらい
今回は、白根大凧合戦の日程、会場へのアクセス、観覧場所をチェックし、
さらに、知っていれば、よりよく白根大凧合戦が楽しめる勝負のルールや、
発祥の由来についてお伝えしてきました。
もうひとつ、大切な情報があります。
実は新潟県では、白根大凧合戦の他にも
「三条凧合戦」「今町中之島大凧合戦」という凧合戦のお祭りが
白根大凧合戦と同じ6月上旬に各地で開かれています。
今年、2015年2月20日(金)に、これらの凧合戦のお祭りを、
「新潟県無形民俗文化財」に指定するよう、
新潟県教育委員会へ申請が出されました。
その結果が、2015年3月末頃には正式に決定すると言われています。
無形文化財となれば、海外からの注目も高くなりますよね。
もし、外国人の方から、日本のおすすめの観光地を尋ねられたら、
伝統文化である凧が見られる合戦形式のお祭り+無形文化財ということで、
きっと興味をもってもらえると思います!
私も記事を書いていて白根の大凧合戦のあの迫力を
早く肌で感じたくなってきました。
今年は船上から戦場を観戦しましょうかね〜♪
いずれにしても、今年は、ますます活気のある合戦が見られそうですね!
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