春が終わり初夏の趣を感じ出すのは人間の世界だけではないようです。
寒い冬が終わるのを待っていたかのようにいろんな命が活動を開始します。中には人間社会にとっては脅威と感じてしまう生き物もいます。
その一例がスズメバチでしょう。
本来ならば山や森など、人里離れた所で営巣し種の保存を全うするはずの彼らですが近年の高温化と棲み家となっていた山への開発などにより段々と人里近くに営巣するようになってきました。
特に私たちの棲み家である家に営巣されてしまうと、そのままにしておく訳にもいきません。
以下にそんな場合の対処法を書いていきたいと思います。
スズメバチを退治する方法
最も安全に退治する方法
最も安全にスズメバチを退治する方法は市区町村に相談する事です。
まずは自分の住んでいる地域の行政に相談しましょう。
全部が全部という訳ではありませんが役所側が無料で巣を退治してくれる所もあります。
直接、退治してくれない場合でも専門の業者を紹介してくれるケースは多いです。
特にスズメバチが発生しやすいエリアの自治体ではそういった住民から相談が多いはずですから何らかの対処法を用意しています。
ちなみに、業者に頼んだ場合はpの費用は大体、2〜3万円位が相場のようです。
この場合、費用の負担額が全額こちら持ちになるのか、幾らかは自治体が負担してくれるのかもよく聞いておきましょう。
自治体が直接、駆除しない場合でも防護服などを保健所から貸与してくれる所もあります。
よく内容を聞いておきましょう。
尚、後ほど触れますが、いくら防護服を貸し出してくれるとはいえ、スズメバチ退治は安易なものではありません。
極力、個人で行う事は避けておきたいものです。
自力でスズメバチを退治する3つの方法
スズメバチ用スプレーで退治
自力でスズメバチを退治するのはあまりお勧めできませんが専門業者に頼む費用が割高だと感じるのならば自力で駆除する事もできます。
但し、かなりの危険せいがありますので十分な準備が必要です。
服装
完全防備しましょう。肌が露出している所がないよう気をつけることです。
ホームセンターなどで防護用の服を扱っている場合もありますのでチェックしておきましょう。
(色は白ですよ。間違っても黒い格好はやってはいけません。)
頭の先から足の先まで完全防備します。
ちょっとでも隙間があるとスズメバチたちはそこから体皮へ侵入してきます。
彼らの攻撃力は半端じゃありません。
生地の厚さは当然、厚めのものを。
針を刺す力も大顎による噛み切る力も強力ですからね。
スズメバチ用スプレー
これもホームセンターなどで入手できます。
強力噴射式のものの方が遠距離から攻撃できるので安全でしょう。
巣穴は大抵下部の方に一箇所です。できればその穴から直噴したい所です。
巣が巨大サイズだと出てくる働き蜂の数も尋常ではありません。
退治する場合はなるべく巣が小さいうちが狙い目です。
1メートルくらいのサイズになったものはもはや個人の力ではどうしようもありません。
迷わずに専門業者に頼みましょう。
退治する時間帯
スズメバチを退治する時間帯は、彼らが活動を止める夜中か早朝が狙い目です。
ただし、周囲の状況にはくれぐれも要注意を。
何匹かが狩りに出ているかもしれません。
巣の一大事と知って思わぬ反撃を喰らうかもしれません。
強力ジェットでスズメバチを退治
これは強力ジェット水流で巣を粉砕する方法です。
もちろん十分に安全な距離をとって行います。
市販品の強力ジェット噴射のできるポンプで巣に直接当てて、破壊します。
当然、たくさんの蜂が飛びかかってきます。防護服にしっかりと身を包みましょう。
こちらの動画をご覧下さい。ワイルドですよ。
ただ、この方法はどんな場所でもできるものではありません。
周囲の状況や隣家の状況をしっかりと把握した上で自身や周囲に危険、迷惑がかからない事を大前提に行ってください。
スズメバチを罠にはめて退治する方法
巣の退治と同様に生体を直接トラップに取り込んでしまう方法です。
作り方は大きめの(1リットルサイズ位)の空のペットボトルを用意。
上部に蜂が入り込めそうなくらいの大きさの穴をカッターなどで切って作ります。
切れ目を入れたら内側に折り込み蜂が中から脱出しにくくします。
内部に巣やお酒、砂糖水などの香りの強い飲料を10センチ分ほど入れます。(乳酸飲料やジュース類でもOK)
水分を腹一杯吸収した蜂たちは自分の重さで飛ぶことができず溺れ死ぬ、という訳です。
いずれも個人が行うと大量の働きバチを外部に逃がす事になります。
一網打尽にするためにも業者さんにお願いする事をお勧めします。
スズメバチを退治する方法の最後に
いかがだったでしょうか?
昆虫類の中でも最強クラスの実力を誇るスズメバチの退治は本当に生半可な気持ちでやってはいけないということがおわかりいただけたでしょうか?
スズメバチに刺されたら激痛と腫れで2〜3日は苦しむ事になります。
もし、退治中に刺されたら大至急、お医者さんに診てもらって下さい。
人によれば噛まれた時のショックで死亡に至るケースもあります。
何せあの「カチカチ」と言わせる大顎の音と飛行時のブーンという男の!それも大群で襲ってきます。
一匹でも大変なのに大群で来られたら逃げるしかありません。
スズメバチが黒い色に対して敏感に反応するのは天敵のクマを想定するからです。
その熊もスズメバチから大群で襲われたら這々の体で逃げます。
それほど彼らの毒針は脅威なのです。
何度も言いますが、スズメバチ退治は専門業者に頼むのがベストです。
素人が面白半分にやれる作業ではありません。
いくら発見が早くて巣が小さかったとしても働きバチが複数匹いる事に変わりはありません。
危険は極力、避ける方法をお勧めいたします。
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