鍋もの、漬物、炒め物など日本の食卓で大活躍する白菜。
なんとか自分で栽培することはできないのか?
白菜の栽培は技術的にそれほど難しいものではありません。
反面、手間のかかる野菜ともいえるでしょう。
でも、白菜を初めとする葉物野菜は鮮度が味に大きく影響しますので、自家栽培物の美味しさは、手間をかける価値のあるものです!
そこで今回は白菜栽培でポイントとなる注意点を3つおつたえします。
白菜栽培の悩みは
- 害虫
- 種まきのタイミング
- 苗の育て方
に大きく分けることができます。
上記の問題さえ解決できれば白菜栽培は難しくありません。
白菜を上手に育てることができれば、もうあなたは家庭菜園の初級卒業です。
手間と愛情を惜しまず、美味しい白菜を栽培してみましょう。
白菜栽培時の害虫対策
白菜を育てるうえで一番の悩みの種は害虫ですね。
虫のせいで白菜が上手く育たない、病気になった、収穫したのに虫のせいで食べられない等、種まき時から食べる直前まで虫の心配が絶えない白菜です。
白菜に着く虫は主蛾や蝶の幼虫で、にコナガ、アオムシ、ヨトウムシ等が代表格です。
白菜は最初、葉が一枚一枚開いた状態で育ちます。
そして気温が下がり始めると結球(葉が何枚もかたまり、丸くなる)し始めます。
害虫対策において一番用心が必要なのは、この葉が結球する前です。
この時期に害虫がついてしまうと、もう白菜は育たないとみて間違いないでしょう。
ここは防虫ネットの出番です。
防虫ネットで蛾や蝶の成虫が白菜に寄り付かないようにするのが、初めの防虫対策です。
防虫対策で一番重要なのは「予防」です。
ただ、防虫ネットさえすれば害虫は防げるのでしょうか?
残念ながらそうはいきません。
苗の時期についたり、ネットに卵を産んで孵った幼虫がネットの中に入ることもあります。
そしてついてしまった虫は手で取るのが一番ですが、なかなか見つけにくいものです。
葉っぱが重なって育つ白菜は虫がつきやすいばかりではなく、虫を見つけにくいという難しさがあります。
なので白菜栽培には農薬の使用も必要になってきます。
「せっかくの家庭菜園なのに農薬を使うなんて…。」と思われるかもしれませんが、せっかく白菜を栽培したのに育たなかったり、食べれなかったのでは意味がありません。
農薬も正しく使えば安全なんですよ。
白菜の害虫予防農薬
イモムシなどの虫よけの為の農薬の代表はBT剤です。
BT剤は有機栽培でも使われるかなり安全な農薬で、1週間から10課の間隔で使用すれば良く、とても使いやすいので一番のおすすめです。
ホームセンターや園芸店などで一度相談してみてください^^
BT剤を使用するにあたって注意したいのは、大きく育った虫に対する利き目です。
白菜にBT剤を使用したとしても、他の野菜についた幼虫が大きくなり、白菜に移るとBT剤の効能は弱まります。
なので他の野菜も一緒に育てているのであれば、そちらにも気を使う必要があります。
予防ネットとBT剤で白菜を害虫から守る予防対策はできたと思います。
虫がつきやすい点で白菜栽培は非常にデリケートであると言えますが、白菜栽培は播種時期をみてもとてもデリケートなものです。
では、白菜の播種タイミングはどうなっているのでしょうか?
白菜のベストな種まき時期は?
白菜の種まき時期は白菜栽培自体が成り立つかどうかの重要なポイントです。
種まき時期が早すぎると虫に食われ、遅すぎると結球のタイミングを逃し白菜が上手く育ちません。
また種まき時期を間違えると白菜が結球する前に花が咲いてしまい、もう白菜じゃなくなる!?なんてこともありえます。
白菜の種まき時期はそれほどデリケートな問題なのです。
では白菜の種まき時期はいつでしょう?
白菜の種まきは春まき、夏まき、秋まきとできますが、家庭菜園では秋まきが一番簡単でお勧めです。
秋まきは8月下旬から9月上旬がベスト。
しかし、この種まき時期は、育てる地域の気候によって変化してきます。
その地域の白菜栽培の経験のある方に直接聞いて確かめた方がよいでしょう。
苗はと言うと、とても弱く病気にもかかりやすい。
そこで、「ポリポットでは白菜の苗を育てることはできないの?」という疑問にお答えします。
白菜の苗をポットでの育成は可能なのか?
家庭菜園で苗を育てるためにポリポット使うことが多いでしょう。
ポリポットでの育苗は生命力の弱い苗を病気から防ぎ、虫よけなどの作業の簡素化にも有効です。
ただ、結論から言うと白菜の場合ポリポットでの育苗は向いているとは言えません。
白菜の根は再生力が弱いため植え付けの際、傷ついてしまうと上手く育たない可能性があるからです。
しかしポリポットでの育苗が無理という事ではありません。
白菜をポリポットで育苗する時の3つの注意点を守れば可能です。
- 肥料をしっかりと与える
- 土が乾く前に水やりをする
- 移植の際に根を傷つけない
の3点です。
これさえ守れば虫のつきやすい白菜の苗を守り、同時に病気からも守ることができます。
白菜栽培のお悩み、解決できましたか?
最後におさらいしておきましょう。
白菜栽培方法のポイント〜まとめ〜
白菜の栽培は少し手間がかかると言えます。
しかし決して難しいものではありません。
白菜を育てるポイントをまとめると…
- 害虫対策は虫よけネットを使い、適切な農薬使用を心がける
- 白菜栽培は8月下旬~9月初旬が一般的だが、地域の気候に合わせた種まき時期を地元の経験者に聞く
- 出来れば種の直まきがお勧めだが、ポリポットで育苗する時は十分な肥料、水やり、移植時の根の傷に注意
以上です。
園芸では常に言える事ですが、害虫対策が大事です。
今回お伝えした事を手抜せずに行いましょ。
手間ひまかけて育てた野菜は美味しくいただけますよね^^
愛情たっぷりに育てた白菜は、もうそれだけでご馳走です!
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