子どもが熱っぽいなと思っていたら咳が始まって、咳がだんだんひどくなる・・こんな時はマイコプラズマ感染の可能性を疑って下さい。
マイコプラズマはインフルエンザと並んで呼吸器疾患を起こす病原体として知名度が高いですよね。
このマイコプラズマ感染症、実は14歳以下の子どもが罹ることが多いのです。
そして、マイコプラズマ感染と確定するには時間がかかる為、肺炎に移行する事も多くなります。
しかも抗生物質が効きにくいという性質もあるやっかいな感染症です。
昨今は一年を通して流行することもあるマイコプラズマ感染症。
罹った場合はできるだけ早く対処したいものです。
そのためにも今回は、その症状などをご紹介しますね。
ご紹介する項目は
- 子どもが罹った時の症状
- マイコプラズマ感染症の治療法
- おとなが罹った場合の症状
この3点を中心に見ていこうと思います。
ご一緒に学んでいきましょう。
マイコプラズマの症状は子供はどう出る?
マイコプラズマは14歳以下の子どもに多いと言われている感染症です。
幼稚園や学校で貰ってくることが多いと思われます。
症状はどう現れるのでしょうか?
始めに現れるのは咳症状です。
そして、39℃前後の発熱や喉の痛みといった風邪症状が主体です。
咳は特に頑固で夜間にひどくなる傾向があり、長引くことが多いです。
また、喘息のある子どもでは、気管支拡張剤を使っても発作が収まらないといったこともあります。
咳が治らないな・・と思っているうちに肺炎に移行するのがマイコプラズマの特徴なのです。
マイコプラズマ感染症は飛沫感染で、潜伏期間は2~3週間もあります。
学校などでマイコプラズマの流行が始まった時はお子さんの様子に注意しておきましょう。
ヘルパンギーナとお間違えのないように!
※ヘルパンギーナの症状や登園と手足口病との違いについて
それでは次にマイコプラズマに罹った時の治療法を見ていきたいと思います。
マイコプラズマの治療法
マイコプラズマ肺炎も基本は自然治癒します。
菌が確定されるまで時間がかかるため、マイコプラズマにも初めは通常の風邪の処方がされると思われます。
しかし、マイコプラズマは特殊な細菌のため一般的な細菌に有効なペニシリン系が効きません。
それで症状を見ながらいろいろな抗生物質を処方しながら治療を進めます。
ただ、これまで効果のあったマクロライド系の抗生物質の耐性菌も出てきたそうです。
そして抗生物質の他には、喉の痛み・鼻水・咳などの他所療法のお薬が処方されるでしょう。
マイコプラズマは肺炎になってもその多くは予後が良好です。
お薬はきちんと服用を守り、おうちでは安静と水分補給、そして保温に気を付けてあげて下さいね^^(子供にうつさないために大人の症状も確認んしておきましょう的な感じで。)
多くは14歳以下の子が罹るというマイコプラズマ感染。
実はおとなにも移ります。
飛沫感染なのでパパがどこかで感染してくることもあり得ますね。
当然子どもには移したくありません。
そんな事を防ぐためにおとなが罹った場合の症状を見ておきましょう。
ちなみに、感染させたくないといえば、食中毒も同じですよね。
ロタウィルス感染予防ならこちらをご覧ください。
https://goodidea.okinawa/archives/597.html
マイコプラズマの症状は大人はどう出る?
子どもに多い病気に大人が罹るとひどくなると言われますね。
マイコプラズマも例外ではありません。
子どもには出ない症状も見られますので要注意です。
ではその症状をピックアップしてみましょう。
- 37~38℃の微熱が一日の内で上がったり下がったりします。
- 子どもでは乾いた咳ですが、おとなは長引くと痰の絡む湿った咳になります。
- 高齢者では肺に水が溜まったり呼吸不全を起こすこともあります。
これら重症な場合は効果のある抗生物質とともに、ステロイドを投与をするのが効果的なようです。
手足口病も有名な感染症ですね。
ご注意ください。
https://goodidea.okinawa/archives/3056.html
ここまでマイコプラズマ感染症について学んできました。
そこでもう一度ふり返って要点をまとめておきたいと思います。
まずは予防・マイコプラズマ~まとめ~
■マイコプラズマは14歳以下の子どもに多い。
■子どものマイコプラズマ感染症の症状
- がんこで長引く咳
- 38℃前後の発熱
- 喉の痛みなどの風邪症状
■マイコプラズマ感染症の治療法
- 一般的な抗生物質が効かないので、効果を見ながら抗生物質が処方される。
- 咳や喉の痛みなどの対処療法薬も処方されるので服用を守る。
- 家庭では、安静、水分補給、保温に努める。
■おとなのマイコプラズマ感染症の症状
- 一日の内に熱が上がったり下がったりする。
- 湿った咳が出る。
- 重症になると肺に水が溜まったり、呼吸不全を起こす。
で、よかったでしょうか。
感染症の予防には、手洗いうがいの励行や人ごみの中でのマスク着用が基本です。
しかし、菌に感染しても症状を出さない抵抗力も大切ですね。
おうちの中で誰が病気になってもこれは辛いものです。
日頃からバランスの良い食事や質の良い睡眠を心がけて、感染症を寄せ付けないようにしましょう。
この記事へのコメントはありません。