赤ちゃんが生まれて喜びに浸っていられるのもつかの間です。
毎日泣きわめく赤ちゃんに振り回され、睡眠不足でフラフラというお母さま、お父様、おばあ様お疲れさまです。
そんな中、すぐにお母さんの床上げや赤ちゃん&お母さんの1か月検診など、やる事は増える一方。
ですがこの時期もう一つ、忘れてはならない一大イベントがありますよね!
そうです。「お宮参り」です。
忙しくて大変だけれど、(ちょっと面倒だけど)可愛いわが子(孫)の為にきちんとしておきたい!
たいして拘りもないけど、皆しているからうちもしたい!
それぞれに色んな気持ちがあると思います。
産前に準備万端なしっかりした方は余裕ですよね。
面倒くさがり&無計画な私は子どもが生まれるまで「お宮参り」なんて考えもしませんでした。
「お宮参り」と聞いたことはあっても、何をどうすればいいのかわからない。
ただ神社に参拝に行けばいいだけなのか?
お金は必要なのか?
そう、密かに悩んでいらっしゃる方。
もしくは”昔経験しているが、どんなものだったか忘れてしまった”という方は多いのではないでしょうか?
赤ちゃんの両親、そして両家に関わる事ですので、相手方に失礼があってはいけないと悩んでしまいますよね。
私も何もわからず右往左往した経験がありますので、その悩み、よくわかります。
そこでここでは、忙しくてダラダラネットなんて見てられないわ!という貴方の為に、簡単にご説明いたしますので、今のうちに頭に入れてしまいましょう。
ご説明するのは、
- お宮参りの費用は誰が出す?
- お宮参りのお金(初穂料)とは?
- お宮参りの初穂料の書き方
- 初穂料の熨斗袋への入れ方
以上の4点です。一緒に見ていきましょう。
お宮参りのお金は誰が出す?
お宮参りは神社で祈祷してもらう際にはお金が必要になります。
そのお金は誰が出せば良いのでしょうか?
一般的には赤ちゃんの父方の祖父母、または両親が出す事が多いようです。
しかし結論を言えば、誰がお金を出すという決まりはありません。
昔からの「内孫」「外孫」という考えで言うならば、父方の祖父母がお金を出すこともあるそうです。
しかしながら現在では「内孫」「外孫」にこだわるご家庭は昔に比べて少なく、赤ちゃんの両親が自分たちで出す事も多くなってきているようです。
我が家の場合は・・・「お宮参り」の準備に関しては私(母親)の仕事ではないと思い込んでいました。
なぜかといいますと、何度か小耳に挟んだ事があるからです。
「お宮参りは父方の祖父母が仕切るものだ」と。
で、その言葉を信じ切っていた私は、子どもが生まれてからも呑気に構えていました。
(義両親はどこでどんなお宮参りを考えてくれているのかなあ)なんて。
実は私の親も同じ考えでした。
ですので余計に信じ切っていました。
親の言う事なんだから間違いはないんだろうと。
ですが里帰りして2週間経ったある日、義両親が私の実家に「挨拶」に訪れました。
てっきりお宮参りの打ち合わせも兼ねて事なのだろうと思っていた私達。
2時間程滞在した後の義両親の発した言葉に、度肝を抜かれました。
「お宮参りはどうする?私達は何もわからないから、そちらで決めてね」
そういえば、夫ともそんな話し合いしたこともなかったんです。
「そんな、ふつうはそちらが仕切るんじゃないんですか!」なんて言えません。
でも冷静に考えるとそうですよね。
お宮参りとは生まれた赤ちゃんの健やかな成長と幸せを願うもの。
その主役は一体誰なのか?
赤ちゃんですよね。
その赤ちゃんは一体誰の子なのか?
私達の子ですよね。
なので私達がして当然ですよ。
って考えに至ったのが生後3週間頃。
もう本当に慌てました。
睡眠不足でフラフラで、子どもを一日中抱っこしながら近所の神社に問い合わせたり、両家の祖父母の都合合わせをしたり。(お宮参りは地元の神社でするのが一般的、というのもこの時初めて知ったくらい無知だったんですが。)
結局、地元の神社では神主様と連絡が取れず、お宮参りの目玉(と私が勝手に思ってるだけですが)である祈祷をしてもらえませんでした。
当日は賽銭箱にお金を入れ、皆(両家祖父母、私達家族)で参拝して帰っただけというなんとも寂しいお宮参りとなりました。
この時賽銭箱に入れたお金は、”祈祷してもらえないけれど赤ちゃんをお見守りください”という願いを込めて、私の両親が1万円札を入れてくれました。
義理両親からは当日私が着るようにと義母の着物を頂いていました。
ですが帝王切開の傷が痛んだのと頻回授乳の為に着物を断念し、申し訳ない事をしてしまいました。
何も躍起になって生後1か月で準備不足で決行しなくても、時期をずらすなり方法があったのにと今では後悔しています。
このように私のお宮参り体験は何の役にも立たないものでしたが、結局何が言いたいのかと申しますと、”お宮参りには誰がどうするという決まりは特にない”ということです。
お金にしても、両家の祖父母とも話し合いの場も持ちませんでした。
しかしその場で私の両親が出してくれたように、誰が出そうと決まりはないのです。
自分の子どもの事ですから、自分達で費用も何もかも仕切るのもいいです。
両家祖父母も皆で祝いたいのであれば皆で話し合うのもいいです。
嫁が育児に追われて大変だから変わりに私が仕切ってあげるわ!なんて思われている方がおられるなら、その旨を皆で話し合われるのも良いでしょう。
とにかく、私のように勝手に相手に進めてもらおうなんて甘い考えでなければ大丈夫です。
ただし、両家どちらかもしくは両家ともが「自分たちが出したい」と申し出てくれる場合もあります。
後々もめ事を避けるためにもその気持ちをありがたく受け取って、話し合いの場を設けると良いと思います。
ところで、神社で祈祷して頂く際に奉納する「お金」をなんと呼ぶのかご存じですか?
お宮参りの経験がありながら、私もこの記事を書くまで全く知りませんでした。
恐らく知らないという方も多いのではないでしょうか。
私達のように賽銭箱に入れるだけならともかく、奉納するのに神社の受付の方や神主様に直にお札を手渡しなんてしませんよね。
次はお宮参りの「お金」について、更に詳しくご説明致します。
https://goodidea.okinawa/archives/1486.html
お宮参りのお金(初穂料)とは?
神社に奉納するお金の事を、初穂料(はつほりょう)といいます。
初穂とは、その年の一番最初に収穫した農作物の事です。
昔は、神様に感謝の気持ちを捧げる為、お金ではなく初物の農作物を神社に納めていました。
現在でもその習慣は残っていますが、初物の農作物が手に入らない場合もあり、基本的にはお金を納めるようになりました。
よって、初穂の代わりに神社に奉納するお金を初穂料と呼んでいます。
初穂料と同じような意味で、玉串料(たまぐしりょう)と呼ばれる場合もあります。
玉串とは紙を付けた榊の枝の事で、これの代わりに玉串料としてお金を奉納します。
よって、地域や神社によっては、「初穂料」や「玉串料」と呼び名は変わりますが、どちらも同じ、「神様に奉納するお金」である事に変わりはありません。
では、その初穂料の相場とはいったいいくらなのでしょうか?
これも地域や神社によって多少の差はあるようですが、だいたい5,000円から10,000円が相場のようです。
神社によっては一律5,000円もしくは10,000円のところもあるようです。
念の為、事前に祈祷を受ける神社に確認してみると良いかもしれませんね。
ではこの初穂料、どの様に神社に奉納すれば良いのでしょうか?
まさか神主様に茶封筒に入れて5,000円札をそのままお渡しするわけにもいきませんよね。
神様に奉納する大切なお金ですから、これはきちんとお包みしたいですよね。
そんな事いちいち説明されなくても知ってるよ!という方も一応、確認してみてください。
お宮参りの初穂料の書き方
初穂料を入れる袋は、紅白の蝶結びの水引きの熨斗袋が一番適しています。
もしなければ白い封筒でも十分です。
お祝いごとの時には濃く鮮やかに書くのが良しとされていますので、できれば黒の筆ペンを使いましょう。
まず紅白帯の上側には、「御初穂料」「初穂料」「御礼」「御玉串料」等と書きますが、地域や神社によって違うので、事前に確認しておきましょう。
下の段には赤ちゃんの名前をフルネームで記入します。
これもまた地域や神社によっては赤ちゃんの父親の名前と並べて書く事もあるそうです。
初穂料の金額や袋の表書きについては、事前に神社に問い合わせておくと安心ですね。
私はいつも熨斗袋の表書きを書いた時点で安心してしまいます。
その挙句、肝心のお金を適当に入れてしまうという失敗をします。
皆さまはそんな失敗をなさらないように、最後まで気を引き締めていきましょう。
いつもしていたことは間違っていたのか!と今気づけるかもしれませんよ。
これもまた一応、確認してみてください。
それでは次は熨斗袋へ初穂料を入れていきましょう。
初穂料ののし袋への入れ方
熨斗袋に初穂料を入れる場合には中包みや中袋がありますので、その中にお札を入れます。
その際にはお札の表、裏に注意しましょう。
お札は人物が描かれている面が表となります。
また、熨斗袋、中袋、お札はすべて同じ表面に合わせる必要があります。
そして必ず人物が上にくるように入れましょう。
糊付けして封をする必要はありません。
いかがでしたでしょうか?
冒頭で簡単に説明すると言いましたが、結構長くなってしまいました。
長すぎて結局何の話しだったか忘れてしまった!という貴方の為にポイントをまとめましたので、最後にザッと見てみてください。
ポイントさえ押さえて頂ければもう大丈夫!
お宮参りの「お金」に関してわからないことなんてなくなります^^
https://goodidea.okinawa/archives/3589.html
お宮参りの初穂料~まとめ~
今回はお宮参りの初穂料について詳しくお伝えしてきました。
ご説明したポイントは、
- お宮参りの費用は誰が出そうと構いません。
- 「初穂料」とは祈祷の際に奉納するお金です。相場は5,000円から10,000円です。
- 「初穂料」は、紅白の水引きの蝶結びの熨斗袋もしくは白封筒を使用しましょう。
- 袋の上側は「御初穂料」、下側は赤ちゃんのフルネームが一般的ですが念の為神社に確認しましょう。
- できれば黒の筆ペンで書きましょう。
- 「初穂料」を袋へ入れる時は熨斗袋、中袋、お札の向きを全て表面に揃えましょう。
- お札は人物画を上にしましょう。
でしたね。
今では私の子どもも2歳なり、この記事を書きながら当時を振り返り、懐かしく思います。
書きながら思い出しましたが、もう一つ、お宮参りで失敗した事があります。
子どもに無事ベビードレスを着せた事に安心した私は、自分は普段着ですっぴんである事を忘れそのまま参拝してしまいました。
夫も両家祖父母ももちろん正装でした。
義両親には目を丸くされ、実両親には叱られたのは言うまでもありません。
家族写真の撮影をせず、証拠が残らなかった事がせめてもの救いです。
産後で子育て奮闘中のお母さま、どうかお気を付けください^^
この記事へのコメントはありません。